
中国の経済学書籍・雑誌の古参編集者として、これまで長い間、日本経済学界の動向を知りたいと思ってきたが、日本から直接情報を入手する術がなく、アメリカの論文などからそれらを得ざるをえなかった。従い、風樹社の出現は、まさに「日中間の架け橋」の役割を担ってくれたと言えよう。推薦してくれた学者の論文は、『比較』に何度も掲載した。中でも、鶴光太郎氏の「法制度と経済システム:『内生的法理論』によるアプローチ」は非常に先鋭的な内容であり、掲載後は中国の学界で大変な注目を浴び、中国の著名な学者にも何度となく引用された。
特に強調したいのは、『比較』のような外国の「理念と思想、知恵」を伝える学術刊行物として、翻訳は最も骨の折れる作業であるということである。更に、日本語は大変難解な言語なので、難度の高い学術論文を正確に訳出できる人材を中国国内で探すのは容易なことではない。 風樹が推薦から翻訳、著者への問い合わせまで全てを対応してくれたおかげで、我々は日本の優秀な研究成果を優れた形でありのままに中国の読者に紹介することができた。これは中国にとって非常に有意義なことである。
風樹社にはこれからも、その卓越した選択眼で日本の優れた研究成果や有益な情報を発掘し、様々な形で中国へ紹介して欲しいと願っている。 |